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日々 BLOG

2015.12.26

最後の竹綴じカレンダー。

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2016年版の製造が最後になることがほぼ確定した竹綴じカレンダー。16年間、春から秋にかけて毎年作っていたのでとても寂しい。14年間義母が綴じていたのを、昨年からKAKURAのスタッフが引き継ぎ、結構難しい凧糸と竹の綴じをこなしていた。

エアメールの便箋に使われていた「サンバレーオニオンスキン紙」が廃盤になり、デッドストックの紙もとうとう底をつく。シャリ感と透け感が絶妙で大好きだった紙。この紙だから作りたいと始めたプロダクトだった。加えて質の良い竹の入手も年々困難になってきている。

人の感性を通して作られる風情ある素材は、説明をしなくても人の心に届く存在感がある。自分が生み出したプロダクトが過去のものになるのは寂しいけど、確実にKAKURAの歴史を刻んでくれた愛すべき製品。在庫もカウントダウンに入った。