日本のデザインを形にする

ものづくりの指針―PRODUCT CONCEPT

ものづくりの指針―PRODUCT CONCEPT

 

 

革・紙・土

KAKURAのプロダクトは、つかい手の方への提案を込めています。
それはKAKURAのデザインそのものが既成の考え方に捕われず、
素材の使い方や製品そのものの機能面での工夫をするといったことに代表されます。

たとえば素材の使い方でいうと、まったく異なる特性を持つ「紙」や「土」や「革」を
デザインによって結びつける、といったことがあります。

それぞれの素材の掘り下げに特化することもとても意味があることですが、
KAKURAの場合はそれぞれの素材の根本的な特徴
(例えば「紙」なら薄い、軽い、折れる、書ける、透ける、ちぎれるなどの特徴。
「土」なら固い、重い、水や火に強い、曲線が作れるなどの特徴。「革」なら縫える、
曲げれる、厚みが変えれる、使うとあじが出るなどの特徴)を踏まえて
組み合わせたり、組み込んだりします。

製品の機能面の工夫でいうと、たとえば製品の重さ。
軽くするためのデザインや製造の工夫、素材選びを行います。

さらにデザインが心理面に与える効果も考えます。
それは使う人自らがどのように使うかを選択でき、
自分らしい使い方を見出すことができる「デザインの余白」を設けるからです。

ある人は「KAKURAは何が専門なのか?」と問います。
そして「日々の暮らし方をデザインする」ことと答えます。
一言では言い表しにくいけれど、KAKURAの本質をそこに見出し、
日々心を豊かにする製品開発に取り組んでいるのです。

KAKURAのプロダクトアイテムは、「たとえはこんな風に使う」「たとえばこんなシーンで使う」
というように、ひとりひとりの使い手自身によって自由に形を変えられる工夫をしています。